今日はボロネーゼとミートソースの違いについてです。

実は基本的には同じものです。明確な線引きは定義されておらず、違うのは、その発祥だけです。

ミートソースは、戦後にアメリカから輸入してきたパスタを指します。その後、日本全国に広まりました。一方、ボロネーゼはイタリアの都市ボローニャが発祥のパスタです。

日本でいう「ミートソース」がイタリアでは「ボロネーゼ」を指しているようなのです。つまり、元はイタリアのボロネーゼで、最初にアメリカから上陸したことで英語のミートソースとして定着した、と考えられます。


ボロネーゼは具体的にどのようなパスタ料理なのか

「ボロネーゼ」はイタリア語で「ボローニャ派」を表す単語で、ボローニャとはイタリアの都市の名前です。ボローニャは美食の街として有名で、その中でも代表する料理が「ボロネーゼ」なのです。ボローニャでの正式料理名は「ラグー・アッラ・ボロニェーゼ」といい、ボローニャ風煮込み料理といった意味になります。

基本的な作り方は、オリーブ油でニンニク、玉ねぎ、ニンジン、セロリ、トマトといった野菜と、ひき肉を炒めてワインで煮込みます。それを、パスタと合わせていただくのがボロネーゼです。ミートソースはワインを使わない場合が多く、そこに若干の違いがあるようですね。


ミートソースとはどのようなパスタ料理でしょうか。

「ミートソース」とは、戦後に進駐軍が食べていたものが洋食として日本に広まったのが始まりと言われています。その後、1959年にキューピーがミートソースの缶詰を発売し、一般家庭に定着しました。


ボロネーゼとミートソースは、作り方や材料に大きな違いはありませんが、ミートソースは砂糖やケチャップ、ウスターソースなどで甘味を加えることが多く、ボロネーゼよりも甘めの仕上がりになっていることが多いようです。